昨今ブラック企業というのが、大きな問題になっています。
少しずつ是正されてきてはいますが、まだまだ社員を使い捨てのように扱っている会社があるのも事実。
そしてその会社のおかげで求職者の皆様が転職への不安を抱えているのも事実だと思います。
「ブラック企業への転職はしたくない」
「ブラック企業の特徴って何?」
「ブラック企業を見分ける方法は?」
などお考えの転職活動中及び就職活動中の皆様向けにブラック企業の特徴と見分け方を解説していきます。
ブラック企業とは?
明確な定義はありませんが、ブラック企業とは、
「長時間労働や無理なノルマを課すなど劣悪な労働環境の企業」
「○○ハラスメントといった、いやがらせ等が横行している企業」
「労働時間及び対価に対する適切な報酬の支払いが行われない企業」
などを指す事が一般的だと考えられます。
ブラック企業の特徴
長時間労働(残業時間や休日日数)
ブラック企業の特徴としてひとつめに上げるのが、長時間労働です。
膨大な残業時間や休日出勤が横行しており、十分に休みが取れない企業はブラック企業と認定される可能性が高いでしょう。
法律上においても、現在、原則月45時間以上の残業はできなくなっています。
低賃金(低給与や残業代未払い)
労働に対して給与が安い(最低賃金を下回っている)・未払い、基本給が低いにも関わらず残業代や福利厚生等も一切なく手元に残るお金がほとんどないような企業はブラック企業の可能性が高いです。
違法な(もしくはグレーな)雇用契約
みっつめに上げるのが、違法な(もしくはグレーな)雇用契約を持ち出すような企業です。
例えば、「1年以内に退職した場合数百万の罰金を科す」などといった文言が雇用契約書に記載されているなど、通常では考えられない内容について記載があった場合は注意が必要です。
退職を希望した場合には契約を持ち出して、労働者の自由を縛るような企業である可能性があります。
ハラスメントの横行
最後にハラスメントが横行している企業です。
セクシャルハラスメント、モラルハラスメント、パワーハラスメントなどが社内で横行しているような企業はブラック企業であると考えて良いと思います。
今自身の所属している会社が横行していないか改めて見直してみてください。
ブラック企業の見分け方
常に募集を行っている
伸びている業界や大企業でもないのに、常に求職者を募集している企業は危険な可能性があります。なぜならば労働環境が悪いため退職者が多く、常に採用活動を行って人を募集している可能性があるためです。
そのため、常に募集を行っている企業(求人サイト等に出し続けている企業)については会社の口コミなどをしっかり調べたうえで応募するか検討するのが良いでしょう。
年間休日が105日未満
1日当たりの労働時間との兼ね合いにはなりますが、年間休日の目安として105日を下回っている企業は注意が必要でしょう。
1年は約52.1週間/年(365日÷7日/週)ですので、
1週間当たり2日休みを取得できるとすると、年間休日は、52.1週/年×2日=104.2日となります。
つまり、年間休日105日を下回っている企業は1週間に2日以上休めない可能性が高いのです。
そのため、年間休日が105日を下回っている企業は注意が必要でしょう。
個人的には、少なくとも年間休日110日以上の企業に転職することをお薦めします。
給与が安い
各都道府県によって異なりますが、全国の最低賃金平均は961円となっています。
そのため、余りにも給与が低い(18万円を下回る)場合には注意が必要です。
また、給与に直接的にかかわるのが残業代の支払い有無です。
残業代の支払いについて「みなし残業〇時間」や「残業〇時間込」などという記載がありますが、
給与に〇時間分の残業代を含んでいるという事です。
つまり、みなし残業として定義されている時間分は残業代が発生しないという事になります。
みなし残業が20時間以上に及ぶ場合や残業代無の企業には注意が必要です。
※あくまで給与は労働に対する対価ですので、業務難易度や大変さと給与が見合っているかどうかという観点で見る必要があります。
社会保険が完備されていない
多くの企業は社会保険が完備されています。完備されていない場合は、会社にかかるコストを削って労働者に対する適切な待遇を与えようとしていない企業である可能性が高いため注意が必要です。
社会保険を完備していない企業は避けるのが無難でしょう。
※社会保険完備とは、「健康保険」「年金保険」「労災保険」「雇用保険」の4つが備わっている事を指します。
まとめ・・・ブラック企業に転職しないために
ブラック企業に転職しないために、必ず以下の内容は確認してください。そうすることでブラック企業への就職・転職の確率は下げられるでしょう。
- 求人サイトにて常に同じ募集が行われていないか
- 年間休日が105日未満でないか(少なくとも110日以上であることが望ましい)
- 給与が最低賃金を下回っていないか、残業代の支払いはあるか
- 社会保険が完備されているか
ブラック企業に転職しないために、以下企業に一度相談してみるのも良いでしょう。
プロの目線からその会社での働き方を教えてくれて、ブラック企業を避けることができるかもしれません。
コメント